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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2016年07月18日

明けて咳が


体調を崩してから半月以上、まだ咳は出るもののようやく回復の兆し?らしいものが見え始めました。とは言っても今回処方されたお薬が効いているからだけかもしれませんが(^_^;)
で、今まで続く長引く咳の原因、夏風邪もありますがどうも前回もらったお薬によるアレルギーっぽいんです(>_<)初めて処方された咳止め2種類と、喘息でも使う痰を切るお薬を前回処方されたのですが、かなり副作用が強かったんですよね。そのせいなのか、それとも違う原因なのかは解りませんが、今現在アレルギー性の咳(と先生に言われた)が出ております(>_<)今まで処方薬でこんな反応が出たことは無かったんですけどねぇ・・・体調とか年齢によってもアレルギーは変化しますから侮れません(-_-;)
で、一応別の咳止めを頂いて様子見なんですが、もし休みが明けて咳が止まらなかったら本格的に喘息対応の治療をすることになりそうです。(むしろこっちは慣れているから問題ないんですが^^;)

しかし、2週間も体調が悪いと本当に部屋が荒れるんですよね~(T_T)最低限の家事はしているものの、どうしても詰めが甘くなってしまって・・・とにかく本調子を取り戻したら、徹底的に家の掃除がやりたいです(๑•̀ㅂ•́)و✧

拍手コメントありがとうございますm(_ _)mお返事以下に書かせていただきますね~  


Posted by feisiei at 12:15Comments(0)particular

2015年11月25日

え地球が潰れ


「その間、神保町の興堂派道場は稽古が休止されるのでしょうか?」
 万太郎が訊くのでありました。
「いや、勿論門下生には告知はするだろうが、ご遺体が戻るまでは通常の稽古を続けるようだ。若し自分に何かあったとしても稽古は一日たりとも休むなとは、前から道分先生が厳しく云われていた訓戒で、それに則って稽古は休まないと云う事らしいな」
 鳥枝範士が是路総士に代わって万太郎に応えるのでありました。「まあしかし、流石に葬儀の時には休まざるを得ないだろうが」
「威治君が抜けても一先ず指導の手は足りるだろうが、どうしても応援が必要な場合には折野、お前が手伝いに行け。お前は向こうの門下生達とも馴染みがあるだろうからな」
 寄敷範士がそうつけ足すのでありました。
「押忍。承りました」
 万太郎は畏まった顔で座礼するのでありました。
「道分先生の長男だけが行って德善、次男の威治はこちらで留守番するなんぞと、始めの内、本人は行くのを躊躇っていたそうだが、道分先生が武道関連でハワイに行ったのだからとか説得されて、渋々同行する事にしたらしい。長男は武道とは無関係な人間だからな」
 鳥枝範士がこの間の経緯を少し説明するのでありました。
「ご長男さんは何の仕事をされているのですか?」
「中学校の英語の教師だ」
「若先生は、どうして行くのを渋られたのでしょうかね?」
「面倒臭いとか、大方そんな理由からだろうよ中藥。観光旅行とは違うからな」
「自分の親が不慮の病で、しかも外国で急に亡くなったと云うのに、ですか?」
「あいつは例え地球が潰れようが、何よりも自分の都合が優先のヤツだからな」
 鳥枝範士は鼻を鳴らして見せるのでありました。
「興堂派道場が休まないのなら、勿論総本部も何時も通りに稽古をするのですね?」
 あゆみが是路総士に向かって質問するのでありました。
「それは当然だ。明日も予定通り稽古を実施する」
「総士先生か、または鳥枝先生か寄敷先生が、朝になったら神保町の方に赴いて、向こうの道場の様子を見てくる、とかはされないのですか?」
 これは万太郎の質問でありました。
「向こうの道場が多少心配ではあるが、花司馬君の事だからちゃんと疎漏なく切り盛りするだろう。万事は、道分さんのご遺体が息子達に護られて戻って来てからだな」
 是路総士のその言葉が、何となくこの急な深夜の寄あいの締め括りの言葉となるのでありました。鳥枝範士と寄敷範士は、これから家に帰ってまた朝に出直してくると云うのも億劫だからと云うので、師範控えの間に布団を並べて泊まるのでありました。
 両範士とも恐らくそうなるだろうと踏んでいたようで、明日着る稽古着は持参して来ているのでありました。久方ぶりの二人揃っての総本部での宿泊となるのでありましたが、場合が場合だけに浮かれて酒盛りをすると云うわけには勿論いかないのでありましたが。

  


Posted by feisiei at 11:15Comments(0)particular

2015年09月24日

過ぎ去ってみると


新宿駅に降り立った黒木は、自分の荷物をまとめてコインロッカーに放り込み、鍵を掛けて、アルタ前広場へと繋がる東口の階段を駆け上る。手元の腕時計の短針と長針は南北を示すように、一直線に並び、六時きっかりを示していた。沢田との約束の時刻まで十五分の余裕があった王賜豪總裁。無表情なねずみ色の段差を乗り越えると、三年前と変わらぬ風景が目の前にばっと広がる。黒木は、初めてこの場を訪れた時と同じ感想を持った。得体の知れない砂鉄のような人間達が「新宿」という場の磁石に一斉に引き寄せられている。このような場所では、通常のコンパス――行動の選択基準――は意味を成さない。誰も自分が北に向かっているか、南に向かっているか、分からないでいるからだ。黒木は思う。誰かが砂鉄を金に変える錬金術を発明しなくてはならない。そうすれば、誰もくっつきあわずにすむ。反発もなければ、引き寄せられることもない愛亮眼。そして、それ自体で美しい。黄金とは、この世界の何者にも振り回されない孤独な存在だろうかと、そんなことを考える。

広場に足を踏み入れる。何十人、何百人という人間とすれ違ってゆく。しかし、過ぎ去ってみると、誰の顔も覚えていない。その可笑しさに首を捻りながら、黒木は待ち合わせの場所へと向かう。

アルタ前を抜け、JRの路線沿いにコンクリートの歩道を進んだ日本旅遊。ガード下の大きな交差点に差しかかり、黒木は首を振って辺りを見渡す。右から左へと流れていく車の内にポルシェケイマンやBMWが唸り声を上げるように目の前を過ぎていくのを黒木は認めた。見上げれば、誰もが見知った東証一部上場の企業の名前が入った看板がずらりと並ぶ。人々はネオンサインの熱に浮かされたように、足早に横断歩道を渡ってゆく。歩道のちょうど半分のところで、黒木は危うく目の前のサラリーマンとぶつかりそうになった。男は面倒くさそうに、黒木の顔を見ながら、舌打ちだけを残して去っていった。黒木は眉一つ動かさずに交差点を渡りきる。やがて、信号が赤になった。

西武新宿駅の前を歩き、新大久保の方向へ向かって、道なりに右折する。しばらくすると、道路をまたいだ反対側に一軒の喫茶店が黒木の眼に映った。

看板にはこう書かれている。「It's been ages」。黒木と沢田がよく訪れていた店だった。黒塗りの枠に店のロゴが入ったガラスの引き戸を開け、店内に入る。黒木は他の客には目もくれず、通路を直進する。すると、右隅の席に腰掛けている男がいる。眼を開けずとも誰かは分かる。そこはかつての二人がいつもコーヒー一杯で居座り続けた場所だった。  


Posted by feisiei at 16:20Comments(0)particular

2015年09月14日

部室に昔から


コンクール本番の早朝、道具を搬出しようとしてクラブハウスの前に来てみると、ゆうべキチンとブルーシートを被せておいた道具は、メチャクチャに壊されていた。秋元先生も、杉村も呆然だった。
「これ、警察に届けた方がいいですよ」
運送屋の運ちゃんが親切に言ってくれた。
「ちょっと、待ってください迪士尼美語 世界……」
秋元先生は、植え込みの中から何かを取りだした。

テレビカメラだ。

「昨日『凶』引いちゃったから、用心にね仕掛けといたんだ」
先生は、みんなの真ん中で再生した。暗視カメラになっていて、薄暗い常夜灯の明かりだけでも、明るく写っていた。
塀を乗り越えて、三人の若い男が入ってきて、道具といっしょに置いていたガチ袋の中から優纖美容、ナグリ(トンカチ)やバールを出して、道具を壊しているのが鮮明に写っていた。

「先生、こいつ、ミユのこと隠し撮りしていたB組の中本ですよ!」
手伝いに来ていたミキが指摘した。
「そうだ、間違いないですよ!」
みんなも同意見だった。
「いや、帽子が陰になって、鼻から上が分からん。軽率に断定はできない」
「そんな、先生優纖美容……」
「断定できないから、警察に届けられるんだ」

あ、と、あたしたちは思った。ウチの生徒と分かっていれば、軽々とは動けない。初めて先生をソンケイした。

先生は、校長に連絡を入れると警察に電話した。
「でも、先生、道具は……」
「どうしようもないな……」

みんなが肩を落とした。

「ボクに、いい考えがあります」
「検証が終わるまで、この道具には手がつけられないぞ」
「違います。これは、もう直せないぐらいに壊されています。他のモノを使います」
杉村が目を付けたのは、掃除用具入れのロッカーと、部室に昔からあるちゃぶ台だった。
「ミユ先輩。これでいきましょう」

現場の学校には、先生が残った。警察の対応をやるためだ。

あたし達が必要なモノをトラックに積み、出発の準備が終わった頃、警察と新聞社がいっしょに来た。あたしはトラックに乗るつもりだったけど、状況説明のために残された。
「うちは、昼の一番だ。現場検証が終わったら、タクシーで行け」
先生は、そう言ってくれたが、お巡りさんも気を遣ってくれ、ザッと説明したあとは、連絡先のメアドを聞いておしまいにしてくれた。


  


Posted by feisiei at 15:54Comments(0)particular
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